お仏事Q&A

みなさまからよくお問い合わせのある仏事についてのご質問をまとめました。
季節や行事に合わせて、更新する予定です。

また、仏事に関する質問を受け付けています!
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仏事 Q1 年忌法要(法事)とは?

Q1.年忌法要(法事)にはどのような意味があるのでしょうか?

一般的に法事とは、ご先祖さまの命日にお経をあげることをいいます

年忌法要(法事)とは?

人は亡くなった後、その人の生前に行った結果、いわゆる業によって、次の生へと移っていきます。その生には『地獄、餓鬼、修羅、畜生、人間、天』の六道があり、初七日からはじまって、七日目ごとに裁判が行われ、四十九日に次の生に生まれるところが決定されます。そこで、七日ごとに仏事を営んで亡くなった方を供養し、その功徳によって少でもよいところに生まれかわってほしいと願って行うのが法事です。

四十九日後は百ヶ日忌、一周忌、三回忌、七回忌…、亡くなられた大事な方を偲んで、少しでもよい業をさらに積んでいただこうとする、やさしい思いやりの心が年忌法要を営むのです。

仏事 Q2 祥月命日と月命日について

Q2.祥月命日と月命日について

亡くなった日を命日とよび、毎年めぐってくるその忌日を祥月命日とよびます

祥月命日と月命日について

月命日は読んで字の通り、『月ごとにめぐってくる忌日(命日)のこと』。そして祥月命日とは1年に一度、『毎年の亡くなった日のこと』です。

近年の都会生活では多忙すぎて墓参や法要を営む余裕がなかなか難しくなっているとは思いますが、月命日にはせめてお仏壇の掃除を丁寧にし、季節の花や故人が好きだった食べ物をお供えするなどの心づかいはほしいものですね。そして、祥月命日には家族そろってお墓参りをしたり、やはりお仏壇にお供えものをしましょう。

仏事 Q3 開眼法要とはどういうことですか?

Q3.仏像や曼荼羅に『魂入れ』(開眼法要)をするというのはどういうことなのでしょうか?

開眼供養は仏像や曼荼羅に仏さまのお説法をそなえるために行います

開眼法要とはどういうことですか?

お仏壇に安置してご本尊さまとしておまつりする仏像や曼荼羅には、はじめにお経をあげて「お魂入れ」の開眼供養をしてからおまつりします。開眼供養は仏像や曼荼羅に『梵音深遠相』という仏さまのお説法を供えるために、仏さまのお説法であるお経を読誦することで、お魂入れをします。お経は仏さまのお考え、心、精神です。

開眼供養後、仏像や曼荼羅には仏さまの心を入れたことになり、仏さまを象徴するお像となるわけです。

仏事 Q4 お香典とは?

Q4.お香典にはどのような意味があるのでしょうか?

お香典とは亡くなられた方に供えるお香をお求めくださいという意味があります

お香典とは?

仏さまを供養するのに「華(花)、塗香、焼香、灯明、水、飲食(おんじき)」の六種供養があります。お香典はこの六種供養のうちの香供養からきており、昔は各自が香を持参してそれを焚いて故人の霊に供養しました。

お香典は「香奠」ともいい香を供えることを意味します。また「典」は物を買い取るという意味があるので、「お香典」は香を買うお金として差し上げるという意味があるといえましょう。

何故、香なのでしょうか?…香はもともと、仏さまを敬いなぐさめる意味と、浄める意味と、香をたく煙りが立ち上っていく煙りにのせて、仏さまを送り迎えするという意味が含まれています。これらのことから「香」を供えるということが重んじられるようになりました。

仏事 Q5 熨斗の表書きは?

Q5.「御霊前」「御仏前」はどちらを使うのでしょうか?

一般的に、亡くなった日より四十九日までは「御霊前」を使います

「御霊前」は亡くなった日より四十九日までの間に使います。それは「霊」が四十九日を過ぎないと「仏」にならないという意味から四十九日の間に供えるものには、表書きを「御霊前」とするのです。そして、四十九日の忌みが明けてからは新亡が成仏し、ご先祖さまの仲間入りをしますので四十九日以降、年回忌などでは「御仏前」を使うことになります。

仏事 Q6 お供物の供え方は?

Q6.お水やお供物の供え方を教えてください。

お仏壇にはご命日の時ばかりでなく、毎朝、お水と御飯、お茶をお供えしましょう

目には見えませんが、仏さま、ご先祖さまが必ずそこにいますがごとくお仕えする心が大切で、常に仏さまと一緒に生活しているという日常の心構えが大事です。朝にはお水と御飯(パン食の場合は御飯を炊いた時に一番初めの御飯をお供えします)、お茶をお供えし、御飯はお昼時までに下げるのが一般的です。

ご命日やご法事だけでなく、普段の日でも、めずらしいものや好物だったもの、初物などが目に付いたらそれをお供えするように心がけたいものです。

仏事 Q7 お仏壇には何を飾ればよいですか?

Q7.お仏壇には何を飾ればよいのでしょうか?

ご宗派によりますが、こちらでは一般的な仏具と飾り方をご紹介いたします

まず、須弥壇にご本尊さま、脇待仏さま。両大師さまをおまつりし、お位牌は向って右からの順で安置します。

お仏具は、浄水を供える茶台、御飯を供える仏飯器、お供物を供える高坏、造花の常花、香炉、燭台、お線香を立てる前香炉、お線香を一束ごとに立てておくお線香差し、過去帖、燈篭、おりん、経本などです。

お仏壇はたいてい3段で飾りますが、大小によって、また各ご宗旨によってはお仏具の揃え方も違ってきます。なんなりと私どもにご相談ください。

仏事 Q8 毎日のご供養の仕方

Q8.お仏壇への毎日のご供養の仕方を教えてください。

五供一香・花・灯明・お水・飲食(おんじき)がお供えの基本といわれています

毎日のご供養の仕方

毎日のご供養としては、

◎お香
中央の香炉に、お線香でも抹香でもよいので供える
◎お花
いつでも新鮮なお花を向って左側に上げる。花立てが二つならば両側に
◎お灯明
お花立てより内側に、二つならばお花と同じ、一つならば向って右側に
◎お水
香炉のおくの中央に上げる。茶湯器に茶・湯・水をお供えし、下げた後は粗末にならぬよう植木などにかけてやる
◎ご飯
その日に初めて炊いたものを上げる。お昼までには必ず下げて主人がお下がりをいただく
◎お供物
高坏なら左右、お三宝なら中央に初物やめずらしいものなどをお供えする

というのが基本です。

仏事 Q9 お仏具を買うタイミングは?

Q9.お仏具はふだん買うものではない、といわれますが本当でしょうか?

仏さまへのご供養は思い立った時が吉日なのです

よく、「お仏具はお彼岸やお盆でないと買い替えてはいけない」とか「やたらと取り替えてはいけない」ということを伺いますが、そのようなことはございません。仏教の正統の考え方は『日の吉凶や方角の善悪を取り上げない』という考え方。お仏具が破損していたり、汚れている時は気がついた時に新しいものと取り替えてあげましょう。一日も早く、きれいな状態にして差し上げることが最大のご供養なのです。

仏事 Q10 古くなったお仏壇はどうすればいい?

Q10.古くなったお仏壇やお位牌はどうすればよいのでしょうか?

まずは菩提寺のご住職にご相談し、お焚きあげをお願いしましょう

お位牌やお仏壇、お掛軸などにはご先祖さまのお魂が入っていますので、新しいのと取り替えたいという時は、まず菩提寺のご住職様にご相談なさるとよいでしょう。遠くに離れていたりしてすぐにご相談できない時は、近くのお寺に行って古くなったお位牌、お仏壇などの「お魂抜き」のご供養をしていただき、できれば「お焚きあげ」のお願いをしたらよいと思います。

「お魂抜き」をされたお位牌、お仏壇等でしたら当店でもお焚きあげをいたします。

仏事 Q11 お仏壇の向きは?

Q11.お仏壇も一緒に引っ越しをすることになりました。部屋の中で東西南北どちら向きに置いたらよいでしょうか?

理想は西の方向が良いと言われております。

お仏壇の向きにつきましてお答えいたします。
絶対に「こうしなければならない」ということはございませんが、理想を申し上げれば、お仏壇は西側に安置していただくのが最良と思います。

お仏壇の向きは?

仏教では『西方浄土(さいほうじょうど)』と申しまして西の方向にはお浄土(天国)があるといわれております。
お仏壇を部屋の西側に置くと、お参りのときに西方浄土のある方角に向うことになりますので『西側』が理想です。
また、向きは一応、北を背にしていただき、北向きでなければどの方向でも宜しいのではないかと思います。

大切なことはしっかり安置し、お給仕していただけること思います。お仏壇は仏に帰依し、ご先祖さまに報恩感謝するところですから常にきれいにしておく心掛けが必要と思われます。
仏さまに失礼がないような場所でお参りが気持よくできればよろしいかと思います。

仏事 Q12 お施餓鬼会について

Q12.お施餓鬼会について教えてください。

お施餓鬼は餓鬼に施しをして、寿命をのばすために行う供養です

お施餓鬼は阿難尊者のお話(↓下記参照)にもとづいて行われるようになりました。

寿命を延ばすといっても自分の寿命のことだけではありません。先に餓鬼に施しをすることで、まず他人の生命を大切にするということです。私たちがあたりまえだと思って食べている日常の食物はみな他のものの生命です。

人間は生きている以上、他のものの生命を取り入れることではじめて自分の生命をつないでいくことができます。お施餓鬼は「自分の生命が大切なら、他のものの生命も大切。」言い換えれば、『まず、周りを大切にしなさい』ということをよく理解し、反省する大切なおつとめです。

● お話 ●
お釈迦さまのお弟子さんの中に阿難尊者という人がいました。あるとき、阿難尊者の前に口から火を吐いている餓鬼があらわれて「お前の寿命はあと3日、死んだら餓鬼になる。助かりたいならばたくさんの餓鬼達に施しをしろ」といいました。阿難尊者はとてもそんなにたくさんの施しはできない、とお釈迦さまにおすがりすると「心を込めてこの言葉を唱えて施しをしなさい」と呪文を教えられました。それによって阿難尊者は寿命をのばして、天寿をまっとうし一番長くお釈迦さまにお仕えすることができたと伝えられています。

お施餓鬼はこの由来に基づいてつとめる儀式ですから、寿命を延ばすためといえますが、寿命を延ばすためには餓鬼に施しをして、餓鬼(他人)の生命を先に救ったということを忘れてはなりません。

仏事 Q13 お彼岸について

お彼岸法要

お彼岸のご供養

お彼岸にはできるだけ家族揃ってお墓参りしましょう。お墓参りに特別の作法はありません。
墓石をきれいに洗い、お墓の周辺も掃除してお花やお線香をたむけ、お菓子などもお供えします。そして合掌礼拝の前に水桶からたっぷりと水をすくい、墓石の上からかけます。水をかけるのもお布施の一つです。

お墓参りには次のものを用意しておくとよいでしょう。

お念珠、お線香、ローソク、マッチ、お花、お菓子、果物、半紙、水桶、柄杓、たわし、ほうき、雑巾など

お彼岸法要のはじまり

日本で最初にお彼岸法要(讃仏会)が行われたのは今から約1200年前のことで、諸国にあった国分寺のご僧侶が春と秋の2回、お中日をはさんで前後3日間の計7日間にわたり仏を讃えお経をあげたと伝えられています。それから次第に私達にもお彼岸の法要として供養することが広まっていきました。

お彼岸とは?

お彼岸という言い方は「到彼岸」を略したものです。これはインドで使われている言葉の一つサンスクリット語の「パーラミター」(波羅蜜多)を約した言葉で、文字通り彼岸へ到達するという意味です。彼岸とは悟りの世界を意味し、迷いや苦悩に満ちたこちら側の岸(此の岸)に対して、あちら側の岸(彼の岸)、つまり極楽浄土のことを指しているのです。
ではどうしたら極楽浄土の岸へ渡れるのでしょうか?仏教には六波羅蜜の教えがあります。この六波羅蜜の徳目は本来ならば毎日心掛けるべきなのですが、日頃は忙しくてなかなか実行できないのはないでしょうか。そこで攻めて春と秋、年に2回くらいは実践しようというのが、お彼岸法要の意味です。お彼岸には、ご先祖さまのお墓にお参りし感謝と冥福を祈るとともに、六波羅の教えを実行したいものです。

六波羅の教え

一、『布施』 他人へ施しをすること
二、『持戒』 戒を守り、反省すること
三、『忍辱』 不平不満を言わず耐え忍ぶこと
四、『精進』 精進努力すること
五、『禅定』 心を安定させること
六、『智慧』 真実を見る智慧を働かせること

春のぼたもち・秋のおはぎ

「ぼたもち」と「おはぎ」は、お彼岸のお供えにはかかせないものです。両方とも、蒸したもち米と餡子の同じ素材でつくられる食べ物ですが、季節の花になぞらえて、春彼岸にお供えするのが『牡丹餅』で、秋にお供えする場合は『お萩』といいます。季節感も一緒に味わいながら牡丹餅やお萩をいただきましょう。

参考資料 鎌倉新書 2分でわかる仏事の知識より

仏事 Q14 お盆について

お盆のページ

ジメジメとした梅雨期が過ぎますとまもなくご先祖さまをお迎えするお盆がやってきます。
仏事カンタンQ&Aナビゲーター
お盆の期間は一般的に7月13日~16日、旧盆は8月13日~16日までです。
あっという間の4日間ですが、ご先祖さまにとって、また私たちにとって深く大切な4日間です。

お盆とは

お盆とは正式には『盂蘭盆会(うらぼんえ)』といい、地獄の苦しみを受けている人々をこの世から供養することの功徳によって、その苦しみを救いたいという仏教行事です。しかし、日本においてはこの行事と、昔からの「今の自分があるのは、ご先祖さまのおかげである」と感謝する先祖崇拝の心とが合体したものです。(旧暦)7月15日は父母やご先祖さまに報恩感謝をささげ、供養をつむ重要な日とされています。13日には迎え火を、15日には送り火を焚いてご先祖さまを送迎します。

お盆と提灯

お盆には故人の精霊を迎え慰める供養の意味をこめて『盆提灯』を贈り供える習慣があります。
盆提灯は故人がいかに周囲の方から慕われていたかを示すものです。故人への感謝の気持ちを込めて盆提灯をお送りしましょう。

お盆の行事

基本的にはお盆は、ご先祖さまに感謝し、亡くなられた方の精霊が安らかに成仏することを願い、生前のご恩に対する先祖供養の行事であると共に、家族が末永く豊で平和な暮らしがかなうよう願う行事です。
各地域によって異なりますが、一般的にはお仏壇に精霊棚をつくり、朝昼晩とお食事を供え、お土産にとおだんごを供えます。
ナスで作った牛、キュウリで作った馬はご先祖さまが牛に荷を引かせ、馬にのって行き来するという言い伝えによるものです。

新盆・初盆

故人の四十九日の忌明け後、初めて迎えるお盆を『新盆・初盆』といいます。新盆を迎えるお家には、親戚や子供、親しかった友人から故人の精霊を迎え慰める供養の意味を込めて「盆提灯」を送ります。
地域によって異なりますが、新盆の時は何の絵柄もない白張提灯をご用意します。白張提灯は早い時期から玄関などに飾り、新しくご先祖さまとなられた方が迷うことなく来られるように目印とします。白張提灯は送り火で燃やしたり、お寺におさめます。

盆棚・精霊棚

盆棚・精霊棚

精霊棚のお飾りは特に決まったしきたりがあるといったものではありません。
特別な棚ではなく、身近なテーブルなどを代用しても良いです。
ご先祖さまを供養する心こそが何よりも大切なのです。

精霊棚の飾り方例

1. 盆提灯は棚の両脇にかざります。
2. 盆花(キキョウ・オミナエシなどの山採りの花々が良いでしょう)
3. マコモのゴザ(白い布で代用しても良いでしょう)
4. マコモの縄(結界をつくります)
5. 篠竹
6. ボンメ(コンブ、ソーメン、フ、ホーズキなどを縄にかけて吊るします)
7. お供物(季節の初物をお供えします)
8. 御霊供膳(お膳を用意しても良いですし、ハスの葉に盆料理を盛りつけても良いでしょう。その際、盆箸と呼ぶ柳の枝をつけます)
9. ナスの牛・キュウリの馬

お盆の期間中の過ごし方

ご先祖さまの精霊をお迎えして、数日間を一緒に過ごそうといのがお盆の行事です。
ご先祖さまといっても、亡くなって四十九日を迎えていない方はお帰りにはなりません。法要は通常の四十九日までの法要が優先されます。

迎え盆 12日か13日

一般的に関東地方では7月、その他の地方では8月の12日を迎え盆とし、精霊棚の飾りつけに入ります。
飾りつけが済んだら13日の夕方、ご先祖さまが居られるお墓にいって、おがらを折って迎え火を焚きます。
この火を提灯の火に移して持ちかえり、精霊棚のローソクに移します。
お墓が遠いお家では玄関の角口で迎え火を焚きます。こうして迎えたご先祖さまを15日の夕方か16日までご接待します。

期間中の過ごし方 14日から15日にかけての供養

ご先祖さまが召しあがる食事を霊供膳といいます。
特別なお膳や献立が決められている地方もありますが、特に決まったものが無ければ影膳を供える程度で良いでしょう。
この間、棚経(たなぎょう)といって、御寺院様がお経をあげに回る地方もあります。最近では菩提寺で盛大な法要をされるところも多くなりました。親戚や隣近所の方と一緒の法要はお子様の情操教育によい機会です。

送り盆 15日か16日

ご先祖さまを彼の世にお返しする行事を送り盆といいます。
迎え火を焚いた同じ場所でおがらを積み重ねて送り火を焚きます。
なすの牛の作り物などを用意して、ゆっくり帰っていただきます。精霊棚のお飾りや供物などを片付け、来年の再会と、それまでの精進をご先祖さまにお誓いします。