仏像の種類とそれぞれの特徴は?材質の種類についても詳しく解説!

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仏像は、崇拝の対象としてだけでなく美術品としても人々から崇拝されてきました。仏像を見ているだけでなんとなく心が落ち着くという方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、仏像の種類やそれぞれの役割について、また素材の種類について詳しくご紹介します。仏像を見分けることができるようぜひ参考にしてみてください。

1.仏像について詳しく知りたい

まずは、仏像の歴史と改装についてご紹介します。

1-1.仏像とは

世界で初めて仏像が作られたのは紀元前一世紀といわれています。そのインドで作られた釈迦如来像は釈迦の姿を像にしたもので、仏教の信仰を深めるためにつくられました。 とはいえ、仏教の教えを広めたお釈迦様は紀元前5世紀にインドに生まれたといわれています。お釈迦様の入滅から500年も後にしか仏像がつくられなかったのには、あまりに恐れ多く像にできなかったためと考えられています。 その500年の間には、武具の法輪、お釈迦様誕生のシンボルとされている蓮の花、お釈迦様の足をかたどった仏足石などが崇められていました。

2.仏像の種類について

ここでは、仏像の種類を詳しくご紹介します。さまざまなものがありますが、代表的なものをご紹介していきます。

2-1.如来

如来の特徴は、そのほかの仏像に比べると装飾がシンプルである点があげられるでしょう。これは、釈迦が衣1枚のみで出家し、その衣がボロボロになるまで修行を収めて悟りの境地へたどり着いた様子を表しています。 また、頭髪は螺髪と呼ばれる丸い粒上の髪の毛が特徴となっています。如来の中でも、仏教を開いた釈迦の姿を現しているのが釈迦如来です。また、救いを求める人を悟りへ導く阿弥陀如来は背中に放射光を背負っているのが特徴です。

2-2.菩薩

悟りを開く前の段階である菩薩は、悟りを開いた仏様と人間の中間にいる存在です。釈迦が出家する前の姿を現しており、たすきがけの布や肩から胸に垂らした布など美しい服をまとっているのが特徴です。また、ネックレスやブレスレットなどの装身具も身につけており、とても華やかな印象です。菩薩は、さまざまな姿に変わることができるとされており、手が複数あったり、顔が沢山あったり、女性のような姿をしていたりします。

2-3.明王

明王は仏の教えに従わない者たちを導くという役割を持っており、恐ろしい姿をしていたり武器や蛇を手にしたりしているのが特徴です。なかでも不動明王は煩悩を断ち切るための宝剣、煩悩を縛るための縄のような武器を手にしています。

2-4.天部

天部は仏教の信仰を守るための神々で、種類が多いのが特徴です。水の恵みを表す仏である弁財天、古代インドの太陽神であった阿修羅、自然をモチーフにした神様である風神雷神、仏教の世界を守るための四天王などがあります。また庶民が信仰する七福神も天部に含まれています。

3.仏像の材質の種類

最後に、日本で多く見られる仏像の材質の種類についてみていきましょう。

3-1.木材

木材は仏像の素材として長く日本で使用されてきました。代表的なのはクスノキ・カヤ・ヒノキ・白檀などです。一つの木から一つの仏像を掘り出す一木造りと、いくつかの木を集めた木材から一つの仏像を掘り出す寄木造りという技法があります。木材でできた仏像は、自然と色味が変化し仏像の味わい深さが増すのが魅力といえるでしょう。

3-2.金属

日本に仏教が伝わった時代に多くつくられていたのが鋳造によって作られた仏像です。粘土で原型を作り、そこに溶かした金属を流し込むことで製作されていました。東大寺の大仏や、鎌倉市高徳院大仏もこの方法が用いられている仏像です。

3-3.乾漆

乾漆というのは、漆を乾燥させて固めてつくる方法です。奈良時代によく用いられていました。粘土で形作った土台に、漆を塗って固めるため手間がかかるものの、柔らかい仕上がりが魅力となっています。

3-4.粘土

粘土で作られた仏像は塑像(そぞう)と呼ばれています。塑像は粘土で形を作った後、熱を入れずに仕上げるため、湿度に弱く保存が難しいという特徴があります。しかし、細かな部分まで繊細な表現ができる という魅力もあります。法隆寺にある金剛力士像は、現存する最古の塑像とされています。

4.仏像の魅力とお手入れ方法

このようにさまざまな種類のある仏像ですが、仏像にはどんな魅力があるのでしょうか。また、仏像を置いた後のお手入れ方法としてはどのようなものがあるのでしょうか。詳しく解説していきます。

4-1.仏像の魅力

仏像は像の表情を見て心が安らいだり穏やかになったりといった感情になることも魅力のひとつですが、やはり細部の造形や全体の作り方などを見ているうちに、作者が何を表現したかったのかということが分かってくるということも魅力のひとつといえるでしょう。 宗教的な考え方などを超えて、ひとつの芸術作品として仏像を見るということも、仏像の魅力を発見するうえでは大切な見方のひとつです。

4-2.仏像のお手入れ方法

仏像を置いた後は、定期的にクリーニングを行うなどのお手入れをして、綺麗な状態で飾っておくようにしましょう。自分でできるクリーニング方法としては、柔らかい布や筆でほこりを払う、柔らかい布で仏像全体を磨くといったことが挙げられます。 仏像は傷つきやすくもろいものでもあるため、できるだけ力をかけることなく行いましょう。また不用意な傷がつくことを避けるために、清潔な手袋をはめて作業をするのがおすすめです。

5.まとめ

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今回は、仏像の種類、そして素材の種類についてご紹介しました。一見同じように見える仏像も、それぞれに役割が異なることがお分かりいただけたでしょうか。仏像の種類は、身につけているものや姿から見分けることができます。素材や表情によっても雰囲気が大きく変わるので、それぞれの仏像の違いを楽しんでみましょう。 板橋・巣鴨・武蔵小山にあります「株式会社永楽堂」では、仏事コーディネーターの資格を持つスタッフがお客様の疑問や心配に丁寧に対応させていただきます。お仏事やお仏壇についてのご相談も承っておりますのでぜひお気軽にご相談ください。

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